top of page

クルミ

  • 執筆者の写真: こころ 漢方相談薬局・はり灸治療院
    こころ 漢方相談薬局・はり灸治療院
  • 2018年12月9日
  • 読了時間: 3分

こんにちは。

漢方・はり灸のこころです。

妊活では「老化」との戦いが重要な要素の一つになります。

抗老化作用のある生薬を妊活ではよく使用しますが、その一つに「クルミ」があります。

「クルミ」は漢方では「胡桃肉」「胡桃仁」といい「補腎助陽(ほじんじょよう)」の効果がある生薬として使用されます。

東洋医学的な妊活では「腎」がキーワードになります。

東洋医学では「腎」は生命エネルギーを貯蔵し、成長、発育、生殖の基礎となり、水分の管理なども行う臓で、西洋医学の「腎臓」とは認識が少し異なります。東洋医学的な「腎」は西洋医学的な内分泌系、泌尿・生殖器系、免疫系、中枢神経系の一部の機能を含みます。

また、骨、脳、耳、髪にも関係しているため、腎の機能が低下すると、骨粗鬆症、耳鳴り、難聴が起こりやすくなったり、白髪が増えたり、認知症になったりもします。このほかに肺の行う呼吸をサポートする働きもあり、腎の機能が低下すると呼吸が浅くなったり、息切れしやすくなったりします。

東洋医学的な腎の機能が低下して起こる症状は、一般的な「老化」による症状と共通し、東洋医学で腎を補うこと(これを「補腎」といいます)で、老化のスピードを遅らせたり、老化による症状を緩和することができるとしています。

人の体は「陰」と「陽」のバランスを保つことで健康を維持していますが、腎には体を温める「陽」の働きもあるため、腎の働きが落ちてくると「陽」による温めができずに冷えやすい体になってしまいます。そのため冷え症の方などは「陽」の働きを強くすることが必要になってきます

「クルミ」(漢方では「胡桃肉、胡桃仁」)は、腎を補う「補腎」の働きと体を温める「陽」の働きをサポートする「助陽」ができる生薬で、特に妊活されている方で、冷え症にお悩みの方には「クルミ」はおすすめの食材、生薬になります。

今月ある研究報告で、西洋医学的に「クルミ」に老化を遅らせる働きがある可能性が報告されました。

クルミを食べ続けることで「テロメア」が短くなりにくい傾向が見られたというものですが、テロメアは細胞の老化の指標で長いほうがよいとされており、それが短くなりにくいということは、細胞の老化を防止する効果があることを示唆します。

クルミを「補腎助陽」の効果があるとした昔の中医師は本当にすごいと思いますが、その効果の裏付けの一つとなるような報告です。

生殖機能と関わりの深い「腎」を補うことは東洋医学的な妊活では欠かせません。

また卵巣・子宮の血流を確保するためには体を温める腎の働きを高めることはとても重要です。

クルミ、漢方でいう「胡桃肉」は「補腎」と「助陽」を同時に行うことができる生薬ですが、日常生活でも手に入れやすい食品でもあります。

栄養学的にもクルミにはとても優秀で「不飽和脂肪酸」の1種であるオメガ3という良質な脂肪を含み血液をサラサラにする働きが期待できるほか、抗酸化作用のあるビタミンEや疲労回復に重要なビタミンB1、妊活に重要な亜鉛、鉄などのミネラルを含む、いわゆる「スーパーフード」です。

東洋医学的な妊活では日々の生活にいかに「補腎」や「助陽」を取り入れるかというのも大切になって来ますので、「くるみ生活」を妊活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

東洋医学的な効果の裏付けとなるような、西洋医学的報告が増えています。妊娠・出産へに近づくためにも東洋医学的な妊活を取り入れていただければと思います。

漢方・はり灸の《こころ》では相談料は無料です。初診料もかかりません。

漢方はり灸治療以外に、健康相談、病院で処方されたお薬の相談もおこなっています。

また、メールや電話での相談もお受けしています。

お気軽にお問い合わせ下さい。

〒252-0143 相模原市緑区橋本4-16-19 ロックヒルII

電話 042-779-0556(こころ) FAX 042-779-0555

漢方薬局・はり灸治療院 こころ

 
 
 

Comments


特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Twitter Basic Square

Copyright (c) CoCoRo

All Rights Reserved.

bottom of page