夏カゼの漢方
- 2017年6月12日
- 読了時間: 3分
こんにちは。
相模原市 橋本
漢方・はり灸の《こころ》です。
「風邪に葛根湯ってよく聞きますが、夏カゼにも葛根湯って飲んでもいいんですか?」
というご質問をいただきましたので、夏カゼの漢方薬についてすこし説明したいと思います。
たしかに「風邪に葛根湯」はよく聞きますが、風邪にも種類や病状の段階があり、どのような場合にも葛根湯が適しているというわけではありません。
葛根湯が適した風邪は寒邪(インフルエンザウイルスや冬の寒さなど)が影響した場合で、ひきはじめてから数日間だけです。
葛根湯は体を温める漢方薬です。
寒邪に取り付かれた体を温め、発汗を促すことで汗とともに邪を外に追い出してくれます。
このことから考えると葛根湯は風邪の初期で、寒邪が体の表面で悪さをして、寒けや頭痛、節々の痛みを感じて「風邪をひいたかな」と思った時に服用するのが、最も効果的な漢方薬です。
では夏カゼの場合はどうなるのでしょうか。
夏カゼをひく状況はを考えてみましょう。
暑いからと言って冷たい飲み物をゴクゴク、クーラーの効いた部屋でお腹を出してお昼寝。
そうすると、夜なってに体がだるい、お腹が痛い、下痢をする・・・というのが典型的かもしれません。
そんな場合は漢方では「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」を使います。
藿香正気散は夏カゼ、またそれに伴う胃腸の症状に効果的な漢方薬で、湿気の多い時期に冷えたり、暑い時期にお腹を冷やすことによっておこる腹痛や下痢の症状を治してくれます。
「胃腸薬」+「風邪薬」を合わせた夏カゼに対する代表処方です。
もちろんすべての夏カゼを治すわけではありませんが、幅位広い範囲で効果的な処方です。
数日前に関東でも梅雨入りしましたが、梅雨に時期の体調不良にもよく効きます。
冷たいものの食べ過ぎ飲み過ぎによる下痢

夏カゼ、胃腸の不調などによる吐き気

気温差で体が重だるい

こんな症状を感じたら葛根湯ではなく「藿香正気散」をお試しください。
藿香正気散は13種類の生薬から作られた、中国宋時代の漢方書《和剤局方(わざいきょくほう)》に収載されている薬方です。
藿香(かっこう)
蘇葉(そよう)
白芷(びゃくし)
半夏(はんげ)
陳皮(ちんぴ)
白朮(びゃくじゅつ)
茯苓(ぶくりょう)
厚朴(こうぼく)
大腹皮(だいふくひ)
桔梗(ききょう)
生姜(しょうきょう)
大棗(たいそう)
甘草(かんぞう)
このうち藿香(かっこう)がこの処方の中心になる生薬で体に取り付いた邪を発散させます。
また藿香正気散の「正気(しょうき)」とは乱れてしまった気を正すという意味です。
藿香正気散は《こころ》で取り扱いしています。
またご相談いただければ、その人にピッタリあった処方でお作りします。
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