やはり「和式」がいいのかも・・・
- こころ 漢方相談薬局・はり灸治療院
- 2017年11月9日
- 読了時間: 2分
こんにちは。
相模原市橋本にある、漢方・はり灸の《こころ》です。
今日は「便秘」についてです。
通常、便秘の改善には
◎ 生活習慣の改善
◎ 食生活の改善
◎ 薬物療法
この３つが中心となって行われてきました。
これからはもう一つ
◎ 排便時の姿勢
が加わるかもしれません。
１０月に開かれた世界消化器学会で排便時の姿勢を少し変えることで短時間でスムーズな排便に繋がる可能性があることを発表しました。
排便時、洋式便器に足置き台を使用した場合と足置き台を使用しなかった場合を比較した時、排便にかかった時間は足置き台を使用しなかったグループの5.60分に対して足置き台を使用したグループは4.24分と短縮していました。
研究で使用された足置き台は米Squatty Potty社の製品のようです。
足置き台を使用した時の姿勢は、最近は見ることが少なくなった「和式トイレ」を使用する時の姿勢に似ていますね。
上記の動画でも解説がありますが、スクワットの姿勢（しゃがみこんだ状態）をとると、直腸を馬蹄型に取り囲んで直腸と肛門の間に屈曲した状態をつくる「恥骨直腸筋（下の画像の黒い部分）」と直腸が作る角度（肛門直腸角）がゆるやかになるためより排便がしやすくなります。
発表者らは、慢性の便秘に悩んでいる人には、足置き台が排便時間やいきみ、残便感に良い影響をもたらし、足置き台は非薬物療法の選択肢の１つとなる可能性があるとしています。
このことから考えると、和式トイレを使用していた昔の人の方が便秘で悩むことが少なかったのかもしれませんね。
このような小さな踏み台はいろいろなものでも代用が可能だと思いますので、もし便秘対策をいろいろ試したけど今ひとつスッキリしない、という方はこの姿勢を試してみてはいかがでしょうか。
《こころ》では「便秘」は漢方・はり灸でサポートをしていますので、「姿勢」の改善でうまくいかなかった場合はご相談下さい。
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