ノロウイルス感染症について
- 2017年12月16日
- 読了時間: 5分
こんにちは。
相模原市橋本にある、漢方・はり灸の《こころ》です。
これからの時期インフルエンザ感染症とともに心配なのがノロウイルスによる感染症です。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は1年を通して発生していますが、特に冬に急増します。
今日は「ノロウイルス感染症」について、簡単にまとめてみました。

◎ ノロウイルスによる感染症について
ノロウイルスは手や食品などから経口感染し、体内に入ったウイルスは腸の中で増殖します。増殖すると、腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こします。子どもや高齢者では重症化することもあるので注意が必要です。ワクチンはなく、治療は対症療法となります。

◎ ノロウイルスについて
ノロウイルスは小さい丸い形をしたウイルスで、腸の中、特に小腸の粘膜で増えるウイルスです。このウイルスはとても感染力が強く、少しのウイルス(100個以下)でも発症することがあります。
◎ 感染した時の症状について
潜伏期間(感染から発症までの時間)は1~2日で、主な症状は腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状です。通常は便に血が混じることはありません。発熱はあっても軽度です。
また感染しても発症ないこともあります。
通常、これら症状が1〜2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
◎ 感染の仕方について
ノロウイルスの感染のほとんどが経口感染で、感染の様式には主に以下の様なものがあります。
① ヒトからヒトへの感染
感染者の飛沫による直接的な感染や感染者のふん便やおう吐物から人の手などを介して感染
② ヒト → 食品 → ヒトへの感染
感染者が食品を取り扱うことで、汚染された食品を食べて感染
③ 食品からヒトへの感染
加熱が不十分なカキなど、二枚貝を生で食べて感染
特に②のような、食品取扱者を介して汚染された食品を摂取することで見られる感染が近年増加傾向にあるので特に注意が必要です。
◎ 治療法について
ノロウイルス感染症に対しての特効薬や抗ウイルス剤はありません。症状に合わせて対症療法を行います。
下痢や嘔吐がひどい場合や、小児や高齢者は脱水症状を起こしやすいので、輸液などの対応が必要になるケースがあります。また、下痢に対して下痢止めを使用すると、症状の回復が遅れることがあるので使用を避けるようにします。
◎ 予防法について
ポイントは「手洗い」と「消毒」です
① 「手洗い」について
・手洗いは流水・液体石けんで
「トイレに行った後」
「調理する前」
「料理の盛り付けの前」
「次の調理作業に移る前」
に行います。
その際は「爪の間」「指先」「指の間」「親指の付け根の周囲」「手のひらのシワ」「手首」「手の甲」など、汚れが残りやすい部位は丁寧に洗います。
②「消毒」について
・「場所」や「物」は洗剤などで十分に洗浄し、熱湯または同等の効果がある消毒薬で消毒します。熱湯は85℃以上で1分以上、消毒薬は主に塩素系消毒薬の次亜塩素酸ナトリウムを使用します。木製品(木でできた手すりなど)では次亜塩素酸ナトリウムによる消毒の効果が発揮されませんので、その際は、エタノールでの清拭し、15秒経過後に再び清拭します。
*次亜塩素酸ナトリウムの濃度は
食器、環境、リネン類などの消毒や拭き取りは「200ppm」
おう吐物などの処理・廃棄は「1000ppm」
*次亜塩素酸系消毒剤を使って、手指等のからだの消毒をすることは絶対にしないでください。
*次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させるため、ドアノブなどの金属部を消毒した際は薬剤をしっかり拭き取ってください。
・手指は、流水・液体石鹸による手洗い後のエタノールによる消毒をします。
*エタノールは効果が得られにくいことされていましたが、最近になって、マウスのノロウイルスを用いた実験で、エタノールでもある程度有効であることがわかってきました。手指消毒に関しては流水+液体石鹸の使用が前提ではありますが、加えてエタノール(15秒以上)での消毒を加えることで感染のリスクを低くすることができると考えられます。
◎ 塩素消毒液の作り方(次亜塩素酸ナトリウムを使用する方法)
200ppm 1000ppm
製品の濃度 液の量 水の量 液の量 水の量
12% 5mL 3L 25mL 3L
6% 10mL 3L 50mL 3L
5% 12mL 3L 60mL 3L
1% 60mL 3L 300mL 3L
*次亜塩素酸ナトリウムを成分とする消毒剤は、製品により濃度が異なりますので表示を確認してください。
*製品の使用期限を守ってください。
◎ 家庭での感染者のおう吐物などの処理方法について
<注意するポイント>
・処理する人以外は別の部屋に避難をします。
・処理の際には感染しないように、使い捨てのエプロン、マスク、手袋、靴カバーを装着し、目をゴーグル(メガネ)などで防御します。
・窓を開けて換気します。
・おう吐物、便をペーパータオルや雑巾でしっかり拭き取り、塩素消毒液で消毒後、水拭きをします。
・処理は飛沫を飛ばさないように静かに手早く処理します。
・拭き取ったものや拭き取りに使用した手袋等は、ビニール袋内で1000ppmの塩素消毒液に浸し、密閉して廃棄します。

・汚れた衣類は、よく水洗いし200ppm以上の濃度の塩素系消毒剤で消毒後、他の衣服とは別に洗います。
・片付け終わった後も、しばらく換気を続けます。
さらに詳し情報は、厚生労働省の「感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について」をご覧ください。
以上の内容に注意し、ノロウイルスによる感染症を予防しましょう
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